私はあいつなんか好きになるワケがない。






帰り




私が走りながら校門へ行くとやっぱり白石は先にいた




門に寄りかかりながら、うつむいていて顔の半分がマフラーで隠れていた



「....おーい?」



「...あ、瑚奈実!遅いわっ」


「ご、ごめんー」


私は軽く謝ると、白石は犬みたいに無邪気に笑った



「ま、今回は許してやるよ…走ってきてくれたみたいだしー?♪」



「....う ま、まぁ...」


「じゃ、帰ろーか」



「うんっ」




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