仇恋アベンジャー
駆け出した。
すぐに原チャリに飛び乗って、来た道を戻った。
バカ!
バカバカバカ!
雄輔のバカ!
マスターがまだ私のこと好きだなんて、嘘じゃん。
ちゃっかり次に進んでるじゃん。
私なんてお呼びでないって感じじゃん。
私は涙を流しながら、原チャリのスロットルをフルに回した。
期待なんかするんじゃなかった。
もう、いなくなってしまいたい。
そう思ったとき、横に強い光を感じた。
私の意識はそこで途切れた。