まーるいサッチ
walk
ある休日の昼下がりの午後。今日は部活が珍しく早めに終わったから、夕方までには帰れそう。
山の上にある学校の正門を抜けて下る坂道は駆け足で下りたくなる。
風もいい感じ、晴天の青空
近所の農家の人が植えたらしいなんちゃらっていう黄色い綺麗な花畑に囲まれながら
スクールバックから私の必需品を取り出し、ヘッドオン。
手にしたウォークマンのボタンを親指で操作して、この天気にぴったりな音楽を選曲すると、
流れ始めた音に乗せて、自然に緩む顔。
ちょっと浮かれつつ、なんだかふんわり幸せな帰り道
こんな、ちっちゃいことがうれしい。
順調に家へ向かう足がふと、ある所で止まった。