一雫
       ぷっ  。




小さな破裂音に目を開けると 、  その人は笑ってた 。




「ごめんごめん、冗談。ちょっとイジリたくなった」



…サディスティックな奴め。




某アイドルグループの曲がふと頭に流れた 。




「俺 、 宮本和 。よろしく 。」 




あ …  自己紹介。


「私 、益谷すみれ 。こっちは… あれ」 



小百合を紹介しようとしたら 、 居なくなってた 。


宮本くんもあれ、って感じで一緒に探してくれた。





相変わらず周りが見えないんだから  、 なんて苦笑いしながら 。
< 4 / 7 >

この作品をシェア

pagetop