暗い中の光
『ちょっ!菜央!?どうした?』
つかさがそう言うと、周りに居た友達達が次々と顔を見合わせた。


未だに私は泣き続けている・・・
すると、つかさは私に歩み寄り、頭をなでてくれた。


それがとても嬉しかったのか、また私からは涙が出てくる。



何でこの人は優しくしてくれるんだろう・・・




何でこの人は私の頭を撫でてくれているんだろう・・・




何でこの人は私のこと睨んでないんだろう・・・




何でこの人は私のこと軽蔑しないのだろう・・・




嗚呼せっかく、一生人間なんて頼りにしないと思ったのに…





貴方のせいでまた頼ってしまうじゃないか…





どうせなら暗い中が安心出来たのに…





貴方のせいで少し明るくなってしまった…





今の私の心の中は薄暗くなってしまった…
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