ラブラボ! ~恋は華麗な復讐ゲーム~
彼が扉を開けて姿を現したとき、私は一瞬時間が止まったような気がした。



確かめなくてもわかる。



辺りを払うような気品。



ギリシア彫刻のように整った、端正な美貌。



そして、選ばれた者だけがまとうことを許される、揺るぎない自信のオーラ。



間違いない。



彼だ。



私はそう確信して、息を飲んだ。



抜群のスタイルは見事な八頭身で、まるで絵に描いたような美しさというのは、きっと彼のことを言うのだと思った。
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