大人恋愛部
訳のわからない説教じみた悪態をつき
自分のデスクのパソコンを立ち上げた


新作のアイシャドウパレット
そのキャンペーンの招待状を
お得意様やマスコミに送らなくてはいけない


メールで済ませる事もあるが
古い付き合いの方々には
必ず招待状を郵送している


「星野。」 

背中にかかった声
振り返ると部長が立っていた


「はい。何か?」

「急で悪いんだが、山城プロジェクトでの打ち合わせに同行してくれないか?」


「え?」


突然の事に思わず聞き返してしまう


「一人でいく予定だったが、内容が思ったより濃くなりそうだから
サポートしてほしい。」

力強い瞳が私をしっかり捕らえた
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