Rest of my Prince
櫂side
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『学園祭のシークレットゲストはZodiacだった』
その衝撃の事実が過去形になって公に周知となったのは、学園祭間近なある日。
そして。
『たけど諸事情により中止になって、3年のバンドが演奏する』
それが広まったのは、そこから更に数日後。
「うわああああん!!」
芹霞が泣いて、落ち込んだ。
「Zodiac、あたしのZodiac!!!」
芹霞は、俺の家に勝手に貼った…3人組のポスターに頬をつけて泣いている。
「それでなくとも最近、人前に姿を現さなくなったのに~」
「落ち目じゃね?」
「うるさいわ、煌!!! 彼らは永遠、不滅なの!!! 絶対彼らをよく思わない奴らの妨害に…」
ふと。
芹霞と俺の目があった。
「…何だ?」
じいっと俺に視線が注がれる。
まさか…気付かれてはいないはず。
俺が関わっているなんて。
だけど、芹霞以外は判っているはず。
俺が紫堂の力で、彼らを潰しにかかり…一応"良心"なるもので、ほそぼそと活動させてやっていること。
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『学園祭のシークレットゲストはZodiacだった』
その衝撃の事実が過去形になって公に周知となったのは、学園祭間近なある日。
そして。
『たけど諸事情により中止になって、3年のバンドが演奏する』
それが広まったのは、そこから更に数日後。
「うわああああん!!」
芹霞が泣いて、落ち込んだ。
「Zodiac、あたしのZodiac!!!」
芹霞は、俺の家に勝手に貼った…3人組のポスターに頬をつけて泣いている。
「それでなくとも最近、人前に姿を現さなくなったのに~」
「落ち目じゃね?」
「うるさいわ、煌!!! 彼らは永遠、不滅なの!!! 絶対彼らをよく思わない奴らの妨害に…」
ふと。
芹霞と俺の目があった。
「…何だ?」
じいっと俺に視線が注がれる。
まさか…気付かれてはいないはず。
俺が関わっているなんて。
だけど、芹霞以外は判っているはず。
俺が紫堂の力で、彼らを潰しにかかり…一応"良心"なるもので、ほそぼそと活動させてやっていること。