Rest of my Prince


「どうすれば、この人に抱かれたい~ってなるんだ?」


「だ、抱かれ!!?」


俺は真剣に悩んでるんだよ。


「身も心も捧げたいって、どんな時に思うんだ?」


判らないなら、本人に聞くしかない。


「どうしてあんたは…エロばかり。知らんわ!!!」


真っ赤な顔をして芹霞が、出て行ってしまった。


「知らないって…じゃあ誰が知ってるんだよ」


俺は…その対象に入れて貰えないんだろうか。


いつまでも、お前のワンコなんだろうか。


「はあ……」


幸せの道のりは遠くて、溜息ばかりが増えていく。


だけど芹霞の顔を毎日見れるから。


それだけでも俺は恵まれているのかも知れねえけれど。

ああ…だけど。


触れたいな。


"好きな女"として触れたい。


幼馴染でも、ワンコでもなく。


"男"として意識して貰いたい。


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