Rest of my Prince
 煌Side
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「今度は王様ゲームをしよう!!」


遠坂が、三日月目で声高らかに叫んだ。


「王様ゲーム?」


櫂が目を細める。


「王様ゲームって言えば、有名過ぎるあのゲームだよ。何。まさか紫堂ともあろう奴が、王様ゲームを知らないなんて…」


「知らん」


「……。そうかい、若年寄だな。じゃあやったこともないのか。師匠は?」


「噂だけ。実際にはやったことないよ」


「如月は?」


「鬼ごっこ?」


「葉山は?」


「……?」


「……そうか。皆、合コンなんて行く必要ないもんな。時代の波に逆らって、マイペースでいいね、ホント。じゃあ神崎もしたことないね?」


「やだあ、由香ちゃん。それくらいあるわよ」


からからと芹霞が笑う。


「えええええ!!?」


遠坂が驚いた声を発して、大きく後方に仰け反った。


「…何だ、それは芹霞がやると意外なものなのか?」


俺の疑問に、遠坂は苦笑する。


「意外っちゅーか、よく皆が許したなって」


すると芹霞が突如顔を蒼くさせた。


「やばっ。これ秘密だったんだ」


秘密。



芹霞の秘密はロクなコトはない。


いえないということは、やましいことがあるからで。

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