Rest of my Prince
 
「王様ゲーム!!! 王様、だ・あ・れ?」


次の王様は、芹霞だった。


「じゃあ1番が4番に…はい、この紙」


それは白だから、俺達の誰かが書いた紙で。


嫌な予感がした。


この面子で書いた紙なんて、芹霞とどうしたいという願望だろう。


その芹霞が王様なら、残された者同志でナニしろと?


更には…1番は俺だ。



「1番は如月、4番は師匠。『如月が師匠に・・・唇をひと舐する』」


「~~ッッ!!!

誰だよ!!! んなもん書いたのは!!!」


俺はいきり立った。



見渡すと、櫂が静かに視線を逸らした。


お前か、櫂!!!


「ゆ、由香ちゃん…やめない?」


さすがの玲も、頬を摩りながら引き攣った笑いを見せた。


すげえ、鳥肌。


「ええ、駄目だよ玲くん。王様は、あ・た・し」


やべえ、芹霞の目が遠坂と同じ形してる。


「な、何が嬉しくて、俺が玲の唇舐めないといけねえんだよ!!! んな不味いもん」


「ええ!? 玲くんの唇、形いいし、がさがさしてないし、潤っていて柔らかくておいしいよ?」


「お前、いつも味わってるような紛らわしい発言すんなッッ!!!」


「僕…芹霞ならいいけど、あのワンコは嫌だ」


「玲~ッッ!!!

人を指差すな!!!

つーか、俺はワンコじゃねえってッッ!!!」
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