Rest of my Prince


「結構師匠の時計は、大きいもので自己主張あるよね。まあチップとか入れれる大きさというのも関係あるんだろうけど、インパクト重視ってのもありそうだ。師匠は刺激好きだからなあ、むふふふふ。じゃあ時計の意味は?」


「何が何でも、離せられないもの。ずっと身に付けてないと不安で仕方が無いもの」


由香ちゃんは、意味ありげににんまりと笑った。


「うし、じゃあ次は葉山」


「私が好きな腕時計は…長く使えるものであれば。途中取替える心配がない…電波時計とかがいいですね。ごついのではなく…この格好に合うような、華奢で優しい感じが…」


「お前オカマだもんな」


「――黙れ、ボケッッ!!!」


桜が煌の頭に、垂直に肘を入れた。



「葉山も一途なんだね。じゃあ時計の意味」


「推測で動く私と、対極に位置するもの。不思議なもの」


「時計は葉山にとっては、ミステリアスなんだね。はい、ラストは神崎。どんな腕時計がいい?」


「ええと、見掛けは綺麗系で無駄な装飾がなく、実際安くても安く見えないような適度な高級感が欲しい。少し変わっていても、普通じゃ手に入らないような、何らかの魅力があるものがいいな」


「時計の意味は?」


「いつも気にしていたいもの。代用は好きじゃないから、無くなったら生きていけないかも」


由香ちゃんはまた意味ありげな笑い方をして、


「結果発表~!!!」


そして言った。


「好きな腕時計のタイプは、"好きな異性のタイプ"です!!!」



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