Rest of my Prince
 
じゃあこの1日で消化しろよ、目を瞑るから。


そう思うけれど、"おでかけ"とはそういうものではないらしい。


結局はテスト結果にかかっている。


だから家では俺放置で勉強三昧。


見ろよ、あの玲の嬉しそうな顔。

見ろよ、櫂の不機嫌そうな顔。

見ろよ、俺のやつれた顔。



"絶交"


その呪いの力に縛られ、俺はただ見ているだけ。



だけど本来俺は辛抱強くなんかねえし。


我慢ばかりさせられたら、暴走するし。


開き直れば…何遠慮することあんだろ。


今日あたり…遊ぼうかな。


ふ…と、桜と目が合った。


桜は最近のお気に入りの…芹霞がプレゼントした灰色テディベアを抱いている。


「なあ桜、あ…「あっちのジェットコースターなどごめんです」

「じゃあ、そ…「そっちのバイキングもごめんです」

「じゃあ、こ…」



「しつこいんだよ、てめえは!!!

あっちでもそっちでもこっちでも!!!

馬鹿蜜柑と仲良く遊ぶのは死んでもごめんだ!!」



マジ…泣きそう。


俺って、嫌われてるのかな。


俺馬鹿だし。

頭橙色だし。
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