Rest of my Prince
そして私は――…。
何があっても動じない私でいなければならない。
今在る環境が破壊されるというのなら。
それが本当ならば――
私がお仕えする櫂様を、皆を…私は守る。
これ以上の苦しみを彼らが味わぬように。
私は、守りたいから強くなりたいのだ。
だから緋狭様に師事したのだから。
そして――
「皆、元気出してよ!!! また占ったら違う結果かもしれないし」
芹霞さん。
キーパーソンとなりえるかもしれない芹霞さんを。
悪い事態に巻き込まないように。
私は、芹霞さんを守りたい。
いつまでも、何処までも。
彼女には笑顔でいてもらいたいから。
それは…秘めた私の誓い。
「アカ、占いって怖いね~。偶然と偶然で必然になるんだって。だったら俺達"偶然"コンビがいるだけで"必然"じゃないか。あはははは~」
「お前にかかれば、あんなに塞いだ坊達が気の毒だ。だけどまあ…あの占い師のおかげで、腹は括れたはずだから。後はあやつらの奮起にかかっている」
「本当にお節介だね、アカは~。放っておけばいいのにさ~」
「私はお前のような"あくどさ"はないからな」
「あははは~、"突然"のお邪魔が楽しみだな~、待っててね~ミンナ」
Fin
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諦めない――
貴方を守るために、私は強くなる。