素直にならないキミのせい。


「なぁ…。」


蓮が呟く。


蓮の言葉に、あたしが顔を上げると蓮はイジワルな笑顔で言う。



「……俺のことしか、考えれなくしてやろっか?」


『好き』って言葉に、あれだけ躊躇していたあの蓮はどこに言ったんだろう。


こんな蓮、知らない。


だけど……嫌いじゃない。


蓮は、あたしをベットのうえに寝かせ馬乗りになる。


ちょっと、待って。
されるがままじゃない、あたし!


何してんの?いつものあたしなら、蹴り飛ばすくらいの勇気はあるはずよっ!


でも、できない。
ううん、しようとしない…。


元カレのことで、やけになってるわけじゃない。


ドキドキしてる。

蓮がカラダに触れるたび、

蓮の指が、あたしのカラダを遊ぶたびに、


ドキドキして、もっと欲しくて……


蓮を欲しくなる……。



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