素直にならないキミのせい。
もう、止まんない。蓮side.
俺ってこんな積極的だったけ?
いや、俺のせいじゃない。
キスくらいでとろける顔する澪が悪い。
だから、歯止めが効かなくなってきてんだよ。
ベッドに寝かせた澪は、全然抵抗しない。
嫌がる素振りもしない。
ヤっていいのかよ?おい。
「…やけに素直だな。……嫌じゃねぇの?」
「……ん〜……わかんない。」
「……わかんない?(笑)」
キスをしてからやけにおとなしくなった澪。
なんだか…調子狂うどころか、乗ってくんだけど…(笑)
「……澪は……どうなの?」
彼女をベッドに寝かせ、馬乗りになったまま顔を覗き込んで訊いてみる。
「……何が?」
「……俺のこと…どう思ってんの?」
答えはわかってる。
なんとも思ってねぇんだろ?
せめて、仲のいい幼なじみくらいには思っとけよ?
澪は少しだけ考えて口を開く。
「……わかんない……。」
……答えになってない答えに、俺はベッドから起き上がり、床に座ってため息をついた。
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