素直にならないキミのせい。


……かわい。

怒った澪はフグみたいで可愛い。

でも、俺はその澪の顔を見えないように、漫画を壁にしてシャットダウン。


「…もう!聞いてよ!蓮ってば!」


俺の抵抗虚しく、漫画の壁を乗り越えて迫る澪の顔。

ちけぇんだよ……襲うぞ、バカ。


「…なんだよ、聞いてんだろ?」

「…漫画読んでるじゃない!」

「…漫画読みながら、聞いてるよ。」

「…ムリよ、そんなこと。」


相変わらずスネ続ける澪に、深いため息を一つして、


「……わかった、ちゃんと聞くよ。」


読みかけの漫画を置いて、澪の話を訊く。



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