蘭蝶【完】
~~~海斗side~~~

俺は部屋に帰った後、ずっと考えていた

なぜあいつは俺に同情しなかったんだろう?

そう思うと不思議でたまらない

でもきっとあいつには俺たち以上に深い闇があると思うんだ


「ん~~…あたしの感?“昔のあたしの目に似てたから”…」


この言葉が妙に引っ掛かる

あいつはこれをしゃべってる間目つきがすごく変わった

普段からは考えられないくらい…

何かが違うとだけで何がとはまだ分からないけど…

あいつの闇を俺たちに教えてほしい

そして、できることなら俺たちも助けたい

まだ出合ったばっかだけど、俺たちにとって大きい存在になるだろうという予感がある

お前のことを闇から救いたいんだ

~~~海斗side~~~



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