りすくんと魔法のクローバー～りすねこシリーズ～
次の日の朝のこと。
りすくんの鉢植えから、クローバーが溢れだしていました。
りすくんは、これは大変だ！庭に移してあげよう！
と、クローバーを庭に植えてあげることにしました。

すると、そこにねこちゃんが遊びにきました。

「おはようりすくん。何してるの？」

ねこちゃんは、庭で穴を掘っているりすくんに言いました。
するとりすくんは言いました。

「おはよう、ねこちゃん。あのね、シャックにもらった種から、沢山のクローバーが生えてきたんだ！それで、鉢植えは窮屈だから庭に移そうと思って。」

りすくんはとても楽しそうです。

「りすくんはやさしいんだね。私も手伝うよ！」

ねこちゃんは庭の中に入り、植木蜂に手をかけました。

「あ！りすくん！これをみて！」

りすくんは、ねこちゃんがいきなり叫んだので、びっくり。

「どうしたの？ねこちゃん。」
「これこれ、四つ葉のクローバーだよ！」

ねこちゃんが指をさしているのは、クローバーの中に生えている珍しいクローバーでした。
普通のクローバーは三つ葉です。けれど、そのクローバーは四つ葉。四つ葉には不思議な力があるといいます。

「あのね、りすくん。四つ葉のクローバーを持っていると、幸せになれるんだよ。」

ねこちゃんはとても嬉しそうです。

「すごい！じゃぁそれは、ねこちゃんにあげるよ！」
「え、本当に？」

りすくんはねこちゃんに、四つ葉のクローバーをあげることにしました。
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