りすくんと魔法のクローバー~りすねこシリーズ~
「りすくん、大丈夫…?」
ねこちゃんがタオルを冷やしておでこに乗せてくれました。

「ありがと、ねこちゃん。でも、近くにいたらねこちゃんまで病気になっちゃうかも…」

その言葉に、ねこちゃんは首を振ります。
「私は大丈夫!気にしないで、横になっていてね。」

「うん…」
あまりの体調の悪さに、りすくんは素直に横になるだけです。


時間がお昼になりました。
「どう? りすくん、食べられる?」
りすくんは、首を横に振ります。
ねこちゃんが作ってくれたおかゆを、あまり食べられませんでした。

「食べないと、身体がもたないよ…?」
「うん…」
元気のない、りすくん。それでもゆっくりとおかゆを食べました。
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