Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
電話を切って振り向いたら…社長!
いつ帰って来たんだろう。
「お帰りなさいませ」
「……」
何か機嫌悪くない?
「誰に電話してた?」
「えっ?」
「誰にしてたと聞いてるんだ。誰が大好きだって?」
何…怒ってんだろう?
「兄です」
「ん?」
「兄に掛けてお風呂入っていいか聞いてました」
「兄?風呂?」
「はい」
どうしたんだろう?
「お前…まぎらわしい事言うな」
「はぁ?」
私…何か言った
私が訳分かんないって顔で社長を見上げてると
…ッ!
軽くキスされた。
「風呂沸いてんのか?」
「あ、はい」
「ん。先に風呂入って飯にする」
「は、はい」
社長がお風呂に行った。
ほんと、よく分かんない。
何で怒ってたんだろ?
まぁ いいや。私もお腹空いたし、肉じゃが温めて、かき卵汁作ろ。
社長がお風呂から上がって
「髪 乾かせ」
へっ?
「早くする」
「は、はい」
火を止め、社長の後を追って寝室へ
風邪ひいてても…こき使われるのね、私
家で寝てた方がましだったような…
社長の髪を乾かし
「終わりました」
「ん。…飯」
単語だけで言わないでよ。ちゃんとセンテンスで話して欲しいわ、全く。
テーブルに並べて