Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~



「もう泣き止め」

「…グ、グスグスン…ヒック」

「いい加減に泣き止まないと怒るぞ」

ヒ、ヒェ~!

涙が逆流した。

「フッ」

社長は笑ってた。

じ、冗談だったの?

「社長…離して下さい。食器洗い終わりましたので片付けないと

「仕方ないな」

やっと離してくれた。

社長はリビングに行き新聞を読み始める。

私は台所で…っと。

何か…これって夫婦みたい…って、私 何考えてんのよ。

やっぱり おかしい。

風邪ひいてるからに違いないわ。

「お前…何がおかしいって?」

へっ?

社長がソファーからこっちを見てる。

「『おかしい』って呟いたり赤くなったり青くなったり頭叩いたり首振り回したり…大丈夫か?」

私…声に出してたんだ。

あ~馬鹿!

社長がこっちに来た。

私の額に手を当て

「ないように思うけど…計ってみろ」

「は、はい」

大人しく言うことを聞く。

熱なかったらお風呂に入れるもんね。

ピピピ

「何度だ?」

「6度7分です」

「まぁ下がってんな」

「はい。…あのぅ」

「ん?」

「お風呂入って来てもいいですか?」

社長が顔をしかめて

「大丈夫なのか?」

「はい。熱がなかったら入っていいって兄に許可もらいました」

「じゃあ入って来い」

「はい」

お風呂場に行こうとすると

「何だったら洗ってやろうか?」

「けけ結構です!」

お風呂場に逃げ込む。

社長の笑い声が…聞こえてる。

もぅほんとに、スケベなんだから。

信じらんない!




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