Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
恋?(その三)
部屋に帰り
「ただいま、熊五郎」
窓を開け、空気を入れ換える。
はぁ~ やっぱり家がいいや。
「ね~熊五郎」
だけど社長様、ほんとに迎えに来るつもりなんだろうか?
――
―
あの突拍子もないプロポーズから一週間経ってるんだ。
私…どうなるんだろう?
振り払っても振り払っても、社長の顔が消えないし声が聞こえる。
私…もしかして…
えっ?
ま、まさか…
でも…
す、好きなの?
あのスケベでSで我が儘で、どうしようもない俺様が!
で、でも俺様なりに気に掛けてくれてるところもあるみたいだし
わ、分かんない。
恥ずかしいけど恋愛らしい恋愛なんてしてこなかったから。
れ、恋愛感情がよく分かんないって、私…人間としてどうなんだろう?
「熊五郎、私どうしたらいいんだろうね」
当たり前だけど 熊五郎は答えてくんない。
こんな24歳で、大丈夫なんだろうか?
不安になってきた。