Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
「泊まるから」
「…はぁ~?」
「泊まるつってんの。酒飲んでっから、車じゃないし」
「タ、タクシー呼びます」
何で此処に泊まるのよ?
「じゃあお前も一緒に来い」
「い、いやです」
「なら、此処に泊まる」
訳が分かんない。
「し、社長…泊まられても、寝る所ありません」
「ベッドがある」
「私 何処で寝ればいいんですか?」
「一々煩いな。熊五郎を退かしたらいいだろが」
へっ?
「あ~ごちゃごちゃ煩い。ほら寝るぞ」
腕を捕まれベッドに引きずり込まれた。
「社長」
「煩い」
…ッ!
唇を奪われた。
「社長」
「ん?」
「お、お酒臭いです」
「フッ 酒臭いか。我慢しろ」
胸に顔を押し付けられた。
「社長」
「何だ?」
「ワイシャツとズボン…皺くちゃになります」
「脱いでいいのか?」
へっ?
「だ、駄目、駄目です」
「なら仕方ない」
「社長」
「もう黙れ。寝る」
またギュッと抱きしめられた。
社長の鼓動が聞こえる。
耳に馴染んだような…ひどく懐かしい音…を聞きながら眠りに就いた。