Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
熊五郎と遊んでろって…私、そこまでお子様じゃないわよ。失礼しちゃう。
スーツとかが皺にならないようにハンガーに掛け、クローゼットへ―
リビングに戻ったけど…私、何したらいいのでしょうか?
社長は仕事中だし。
ソファーに座り、とにかく新聞なんか読んでみる。
――
―
あ~時間が勿体ない。
何かすることないかな。
勝手に掃除とかしちゃ駄目かな。
まぁ、コーヒーでも淹れようか。
時間的にコーヒーを欲しがる頃だからな。
オフィスでも、よくコーヒーって言われるし。
社長の好みは分かってる。
コンコン
「入れ」
ガチャッ!
「コーヒー入りました」
「ん」
社長はパソコンを見詰めたまま。
コーヒーを机に置いた。
「あのぅ」
「ん?」
「静かにしますから、掃除していいですか?」
「ん?」
パソコンから目は離さない。
「掃除しようと思うんですが…お仕事の邪魔にならないように静かにしますから」
「分かった。 別に音たててもかまわないぞ、防音だから」
防音?
やっぱ金持ちは違うわ。
まずはリビングから。
それから、社長のプライベートルーム。
て、昨日寝てないから、私が片付けたままだ。
とにかく社長の脱いだ上着にブラシを掛け、クローゼットに終う。