Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
このベッド…
今日も此処で寝るんだろうか。
今晩こそ…やばいんじゃない?
あのスケベ社長…徐々に触るとこが拡がってる気が…
やっぱり此処に来たのが間違いよね。
帰ろうかな…っても、帰してもらえないよね。
怒られるだろうし、もしかしたら監禁とかされちゃうかも。
はぁ~
いくら社長のことが気になりかけてるとはいえ、そんなことするつもりも覚悟もないもん。
体だけなんて、真っ平よ。
とすると方法は…社長より先に寝ること。
言ってたもんね。
寝てる女を抱く趣味はない って。
――
―
さっ、次は―
部屋を出ようと振り返ると!
ドアにもたれた社長が!
「お前 何やってんの?掃除機抱きしめて、怖い顔してベッド睨んで」
へっ?いつからいたんだろ?
「お仕事は?」
「ん。一段落ついた。 で?」
『ん。で?』って言われても…
「あ、あっちの部屋掃除しますね」
部屋から出ようと社長の横を通り過ぎようとした時、
手を捕まれて、耳元で
「その気になったか?」
「…その気って?」
「ん、俺のもんになる気」
「ななないです、ないです」
「強情な奴だな」
「社長」
「書斎も掃除しとけ」
手を離しリビングへ行った。
書斎も掃除しとけって、どうして頼むとは言えないのかしら。
やっぱり私、プリンスチャーミングに仕える侍女だわ。