Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
書斎の掃除を終えてリビングに戻ると
「昼飯どうする?作れっか?」
「…はい」
台所に行って冷蔵庫の中を見る。
この材料で出来る物はっと。
あれくらいだけど…いいかな。
まっ、いいよね。
リビングで本を読んでる社長に
「昼食出来ました」
「ん」
テーブルに着いて
「オ、オムライス!」
驚いてる。
「はい。冷蔵庫にある物で出来るのがオムライスくらいだったので」
「フッ 何年振りかな、オムライスって」
スプーンを取り上げ食べ始めた。
何とか食べてくれてる。
よかった。
サラダも付けたし。
でも…お互い無言でただ黙々と食べてる。
気詰まりだ。
「おい」
「はい?」
オムライスから顔を上げ
「前にも言ったろ。俺を見て食えって」
「…はい」
やっぱり注目しなきゃいけないんだわ、プリンスチャーミングは!
――
―
何か睨めっこしながらご飯を食べてる。
絶対変よ変!
――
―
食べ終わり
「コーヒー」
「はい」
テーブルから立ち上がると
「クククク…」
へっ? 何がおかしいの。
「お前なぁ、確かに俺を見ろって言ったけど、誰も睨めっこしろとは言ってねぇだろ」
「ででも…俺を見ろって」
「はぁ~ 普通に飯食えってことだろが」
はい? そういうことですか。
「ま、とにかくコーヒー」
「は、はい」
社長はソファーへ
コーヒーメーカーをセットして、後片付けを始める。
食洗機 使う事もないわね。