Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
車は静かに走り出した。
街中を通り抜け郊外へ向かう。
時間的にも渋滞は無いし…気持ちいい。
いつの間にか海岸通りに出た。
やっぱりプレイボーイの社長様は違うな。
今まで何人の彼女さんと来たんだろう。
そう考えると、嬉しかった心に少し影が射す。
「どうした?具合悪いか」
私の顔を覗き込んでる。
「あ、いえ。何でもありません。大丈夫です」
「……」
「車から降りてもいいですか?」
「あぁ」
車を降りて、辺りを見回し
「いいですね~やっぱり。気持ちいいです」
潮の香りを楽しむ。
「海 好きなのか?」
「はい。高一まで海の近くに住んでましたから」
「そっか」
「社長は?」
「あぁ。サーフィンすっから」
サーフィン?
社長が?
初めて知った。
「まぁ、最近はしてないがな」
「……」
「お前は?」
「サーフィンはしたことないです」
「泳げるんだろ」
「少しなら…」
「今度 泳ぎに行くか?」
「えっ?」
ニヤリと笑って
「お前の水着姿、見たいしな」
「なっ、い、嫌らしい。水着姿なんて見せません」
顔が真っ赤になるじゃない。