Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
ベッドの上に二人座って…って私は何故か社長の膝の上にいるんだけど。
「お前 俺より前にキスしたことあるつってたよな」
「……」
こくりと頷く。
「いつも相手からしてたのか?」
「……」
「えっ、どうなんだ?」
「……」
「はっきり答えろ」
「…キ、キスしたのは…い、一回だけ…です」
何で告白しなきゃいけないのよ!
「はぁ?」
「こ、こ、高一の時に…ち、父のて、転勤で…転校することになって…その時…好きだった人と、は、初めて…デ、デートして…お別れに…キ、キ、キスしました」
「……」
めっちゃ 恥ずかしい。
「そ、それ以来…し、したこと…ないです」
「……」
馬鹿にしてるんだろうな。
24にもなって一回しか、それも子供の時の一回しかないなんて。
「クククク…」
ほらやっぱり、笑ってるし。
膝から降りようともがくと
力いっぱい抱きしめられた。
そして
「クククク…ハハハ…」
笑い続けてる。
もう~恥ずかしくて死んじゃいたい。
涙まで勝手に出てくるし。
「泣くな!泣くなって…俺が悪かった、笑ったりして」
「ヒ、ヒック!グスン…」
涙が止まらない。