Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~



「もう泣くな。なっ」

胸に押し付けて髪を撫でてる。

「馬鹿にしたわけじゃねぇから」

「……」

「ある意味、俺が初めてみたいなもんだったんだろ」

「……」

「そりゃ悪かったな。あんな激しいのしちまって」

「……」

「怖かったか?」

頷く。

「あんまり経験はないとは思ってたんだが…じゃあ、男と付き合ったことは?その高一の時の奴以外では?」

「……」

「ん?」

「な、ないです。と、友達はいますけど…一対一でつ、付き合ったことないです」

「フッ そっか」

いつの間にか私は社長のパジャマの胸のところをしっかり握りしめていた。

社長はずぅと髪を撫でてくれてる。

社長の胸の鼓動を聞いて…段々落ち着きを取り戻し…眠りに誘われていった。

「眠いか?」

「は…い」

「まだ2時だ。眠れ」

握りしめていた手を外され、ベッドに寝かされた。

「もう寝ろ」

コクンと頷く。

唇に軽くキスして…離れて行こうとするのをパジャマの裾を握り

「どうした?」

「……」

「ん?」

「そ、傍に…いて…下さい」

「……」

「あっ、ご、ごめんなさい。す、すみません」

私…何を言っちゃったんだろう。

「水飲みに行くだけだから待ってろ」

「……」

「いいな」

「は い」

「いい子だ」

額にキスを零して部屋から出て行った。

私…どうしちゃったんだろう?

分からないけど…社長の傍にいたい。




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