Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
――
―
うん~
あれ?
し、社長がいない。
えっ?
わ、私…一人
やっぱり嫌われたのかな。
ベッドの上に座り、膝に顔を埋める。
「何してんだ?」
へっ?
顔を上げたら…バスローブを着た社長が!
「起きたのか?」
「……」
「泣いてんのか?」
「泣いてません」
「フッ 嘘つき。目が赤いぞ」
「……」
「ん?どうした」
「起き…たら…し、社長が…」
恥ずかしくなって俯いた。
「俺がいなかったから不安になったか」
「……」
「お前がよく寝てたから…シャワー浴びてた」
「……」
「ん?どうした」
「し、社長」
「ん?」
「は、早く何か着て下さい」
バスローブの下は、多分裸だ。
目のやり場に困る。
悪戯っぽく笑い
「気になるか?」
「……」
「フッ お前も浴びて来たらどうだ?その間に服を着といてやるよ」
「は、はい」
ベッドから降り、バスルームへ足早に行く。
熱いシャワーを浴び、気分を一新する。
夕べは思い切り恥ずかしいことをした。
あれじゃ社長に『好き』って告白してるのも一緒じゃない。
でも社長は…
もしかしたら、あのまま抱かれても不思議じゃなかったのに
社長は…抱かなかった。
何で?
あまりにも私が奥手だから興味なくなったのかな。
やっぱり…ヴァージンなんてめんどくさいって思ったのかも知れないな。
はぁ~
バスルームから出て