Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~




――



今日の夕食は…中華のコースだ。

これがまた、美味しそう。

「お前、目が輝いてんな」

「だ、だって美味しそうですよ」

「さっき ケーキを一個半も食って、まだ食べられるか?」

「はい。ケーキは別腹でしたから」

社長が笑ってる。

「でも、これ全部食べたら太りますね」

「ん…どうかな」

「運動したら大丈夫でしょうか?」

「運動…いいかもな。二人で後からするか?」

「 このホテルにジムあるんですか?」

「いや、ジムはない」

社長がニヤニヤ笑ってる。

また良からぬ事を考えてんじゃあ…

「二人きりでベッドの上で運動する」

声を潜めてそう言われた。

え、えっ?

それって?

「クッククク…」

「し、し、社長~」

「お前 声がひっくり返ってるぞ」

ほんとに何て事を言うんですか?

いくら、間隔が空いてるとはいえ他にお客さんもいるのに…

「耳まで真っ赤」

「知りません」

「クククク…」

笑い続けてる社長を無視して食べ始め

笑いながら社長も食べ出した。

「うん、美味い。太るなんて気にしないで食え」

「……」

「返事は」

「…はい」

「よろしい」

――



「あ~美味しかったです。お腹一杯です」

結局、全部食べた。

「運動するか」

「ジョギングしてきます」

「クククク…」

また顔が赤くなる。



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