Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~



この人…この間の電話の女性

確か…

1ヶ月以上前に別れたと聞いてたけど…あの電話の様子じゃ諦めてなかったもんな。


「煩い」

ハッ!

凄く凄く冷たい不機嫌な社長の声。

女の人の手を払いのけて

「あら、何怒ってんのよ」

「礼儀知らずはお前の方だろ。お前とはとっくに終わってる。てか、何にもないだろ」

「この子がいるから?あなた、こんな子どもみたいなのの何処がいいのよ?」

「あ、あの…私、席外します」

「あら、お嬢さん よく気がつくのね。これから大人の話しがある」

「煩い!」

「えっ?」

「お前は馬鹿か!何勘違いしてんのか知らねぇが席外すのはお前の方だろ。大体、お前とは1、2回飯食っただけだろが。関係ないのはお前の方だ。ほら、あそこにお前を待ってる男がいるぞ。早く行かないと逃がすぞ」

社長…

こ、怖い!

「な、何よ。ちょっと何様のつもり!最低の男ね。もう連絡してきても遅いわよ」

血相を変えて席を立ち店を出て行った。



< 163 / 452 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop