Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
この人…この間の電話の女性
確か…
1ヶ月以上前に別れたと聞いてたけど…あの電話の様子じゃ諦めてなかったもんな。
「煩い」
ハッ!
凄く凄く冷たい不機嫌な社長の声。
女の人の手を払いのけて
「あら、何怒ってんのよ」
「礼儀知らずはお前の方だろ。お前とはとっくに終わってる。てか、何にもないだろ」
「この子がいるから?あなた、こんな子どもみたいなのの何処がいいのよ?」
「あ、あの…私、席外します」
「あら、お嬢さん よく気がつくのね。これから大人の話しがある」
「煩い!」
「えっ?」
「お前は馬鹿か!何勘違いしてんのか知らねぇが席外すのはお前の方だろ。大体、お前とは1、2回飯食っただけだろが。関係ないのはお前の方だ。ほら、あそこにお前を待ってる男がいるぞ。早く行かないと逃がすぞ」
社長…
こ、怖い!
「な、何よ。ちょっと何様のつもり!最低の男ね。もう連絡してきても遅いわよ」
血相を変えて席を立ち店を出て行った。