Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
部屋に戻り
「先に風呂入って来る」
「はい」
社長は何か言いたそうだけど…そのままバスルームへ―
部屋に居るのが気詰まりで、ベランダに出てみる。
今日は月も出てないな。
風が生温いから雨でも降るのかな。
……
…
さっきの社長、こ、怖かった。
社長は今までああして女の人を切ってきたのだろうか?
私も…いずれは同じように切られるのかしら。
い、嫌だ。
あんな冷たい目で見られるくらいなら…
ハッ!
いつの間にか、背後から抱きしめられている。
体が…緊張してる。
「ほんとに悪かった」
「……」
「関係ねぇから」
「……」
「ほんとに1、2回、飯行っただけだから」
「……」
「それ以外何もないから」
「……」
抱く腕に力が篭る。
「何とか言えよ」
私を社長の方に振り向かせて
「お、お前…」
「お風呂…入って来ます」
社長の手を振りほどいてバスルームへ