Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~




一番最悪なのは、女と会ってる時だ。

全然面白くない。

どぎつい化粧で香水撒き散らし下らん話ししかしない。

今までは適当に割り切って、それなりに楽しんできたが…

最近は…この向かいに座ってる女が、何でアイツじゃないのかと思ってしまう。

俺…何かおかしい。

――



「はぁ~」

「よ、色男!どうした、溜め息ついて?」

「別に」

「今日はデートじゃないのか?」

「めんどくさい」

「どうしたんだ?どっか悪いのか」

俺達が話してる横を通り掛かり

「社長…具合悪いですか?何処がお悪いんですか?お医者様へ行かれますか?それとも何かお薬探してきましょうか?」

コイツにしては珍しく心配してくれてる。

「じゃあ車で家まで送ってくれ」

「おい。今日は飲み会だろう。俺が送るから」

お前…余計な事言うな。

「大丈夫です。飲み会はまたありますから…社長の体の方が大事です」

「そうか?じゃあ頼んでいいか?お前、早く帰って休めよ」

「あぁ」

別に何処も悪くはないけど…




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