Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~



今晩は仕事上の会食。

コイツは確か飲み会だとか…

行かせたくはないけど、止める権利なんかないし。

ナンパされないことを祈るだけだ。

さっさと俺のもんだとレッテルを貼付けてしまいたい。

アイツに言わすと、モテるらしいし。

――



もう飲み会終わってるかな。

終わってなかったら迎えに行ってやる。

酔ったアイツも見てみたいし。

それより顔が見たい。

一晩一緒に…それも俺にはありえないがなにもなく過ごしただけなのに…

アイツの温もりが恋しい。

完全にがんじがらめに取りつかれているような気分。

だけど肝心の取りついてる方はなんにも分かってないし。

反対に俺を…この俺をさも迷惑そうにするし。

マジに腹立つ。

この俺をなんだと思ってるんだ本当に!

腹立ち紛れに携帯を取り出し掛けると、なんかめっちゃ焦って仕事中でなにかあったのか心配してる。

こんな時間に掛けたことないからな。

仕事と関係ないと言うと安心したように。

そして今どこにいるか聞くともう家の近くまで帰ってると…

遅かったか。

「気をつけて帰れ」

くらいしか言えない。

――



明日、あさっての休みは長くなりそうだ。



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