Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
月曜日
ん?
珍しい。
アイツがまだ出社してない。
――
―
コンコン!
「ん」
来たか?
ガチャッ!
入って来たのは、副社長秘書。
「社長、申し訳ありませんが、高藤(タカトウ)から連絡がありまして、風邪をひいて高熱を出しているそうです。社長に連絡をしようとしたらしいですが携帯を忘れたらしく連絡が出来ないとの事です」
「風邪?高熱?大丈夫なのか?」
「はい。今、実家で寝ているようです。携帯はマンションに置いてきたみたいだと言ってした。今日と明日休めば、明後日らは出社するそうです。これが、実家の電話番号です」
番号の書かれた紙を渡し
「今日は私が代わりを勤めますのでお願いします」
「あっ、あぁ頼む」
彼女が出て行き
アイツが風邪か!
高熱出してるって大丈夫なんだろうか?
今まで病気でと言うか公休日以外でアイツが休みを取ったことはない。
直ぐにでも連絡したいんだが…
アイツはやっぱり馬鹿だ!
携帯を忘れるなんて。
家の電話なら掛けにくい。
――
―
なんとか昼まで待ち
この時間なら掛けてもいいだろう。
アイツに繋いでもらう。
「はい、お電話代わりました」
なんだ? この声
掠れて声になってない。
熱はと聞くと
「37度7分」
これでも下がったらしい。
明日休んだら出て来ると言ってるけど無理だろ。
とにかく後二日休むようにきつく言いて電話を切る。
明日、こっちに帰って来るって言ってるけど一人で大丈夫なのか?
――
―
とにかく明日の晩、様子を見に行くか。