Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
俺の口説き方(その二)
あくる日
約束通りに朝迎えに行く。
熱は「36度6分」まで下がったらしい。
本当なら今日一日休んでほしいんだが…
まぁ、目を離さなかったら大丈夫だろ。
仕事は全て順調
コイツがいると助かる。
昼飯は…連れて行った方がいいだろう。
副社長との約束をキャンセルして、先日のホテルにある和食の店へ
多分 この数日まともに食ってないだろうし。
それにあまりこってりした物も食えないだろう。
――
―
和食で正解だった。
三日間、うどんとお粥だけだったようで嬉しそうにパクついてる。
やはり俺を無視して。
――
―
飯が終わって
『俺を見ろ』と文句を言うと、途端にドギマギして視線をキョロキョロさせ赤くなる。
そして、言い訳のように
「薬、飲みますから」
どぎまぎあたふたしてるのも見ていて面白いが、いい加減に俺を見ろよ。
嫌われてないとは思うんだが…
――
―
午後からの仕事も問題なく進み
「残業なしだから帰れ。明日の朝迎えに行く」
残業無しは喜んだが、迎えにはまた拒否してきた。
はぁ~
俺が、この俺が迎えに行ってやるって言ってんのに、よくもまぁ拒否するよな。
俺、コイツを説得ばかりしてるような気がしてきた。
押し問答の末なんとかやっと説得に応じて迎えに行くのを納得して部屋を出て行った。
はぁ~疲れた。
コーヒーは…と、もうないか。
仕方ねぇな。
缶コーヒーでも買うか。
ドアを開けたら…