Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
「送るよ」
「ありがとうございます」
な、なんなんだ?
俺には渋々の顔しか見せないのに
ソイツには笑顔で送ってもらうのかよ。
胸くそ悪い。
二人に近づぎ
「データが見つからない」
適当な事を言い二人を引き離す。
困惑したような顔をしているが知るか!
俺はお前に振り回されてるんだ。
いつまでも二人を見ていたら何をやらかすか自信がない。
踵を返して先に部屋へ戻る。
俺の後から部屋に入って来たアイツを後ろから抱きしめ
「何故アイツに送らす?」
「付き合ってんのか?」
完全にヤキモチだ。
初めてだ。
ヤキモチなんて。
コイツはなんの関係もないと。
先輩には彼女がいると聞いて少しは安心したが、
「俺以外の車に乗ることは許さん」
この言葉にコイツもビックリしてたが、言った俺も驚いた。
俺…自分でも気づかなかったが目茶苦茶 独占欲が強いようだ!
「そんなの無理です。父や兄の車は」
もっともなことを。
だが、俺は逆ギレして
気づけばコイツに…キスしていた。
俺のやるせない気持ちをぶつけるようなキスを
コイツは…当然驚いて怒りだしたが…
なんかキスしたことを怒ってるわけじゃなく風邪が移ったらどうすると怒ってる。
やっぱり…コイツの頭の中を覗いてみたい気がする。
――
―
とにかく
「待ってろ。送るから」