Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
ピンポーン
来たか!
「病人さんは?」
「寝てる。風邪ひいてんだが、熱が下がったつって出社して倒れた。また熱が上がってる」
「誰なの?」
「…俺の…秘書だ」
「秘書?秘書って…いつもあの人が話してる兄さんの片腕っていう人なの?」
俺の片腕か?…そうかも知れない。
「着替えとか頼む」
「分かった」
妹が寝室を覗いて、アイツのバックを持ってきて
「兄さん、さっきから携帯が鳴ってるみたいだけど」
携帯の振動が
「仕方ねえな」
携帯を取り出して…発信者はアイツの兄貴か!
「はい」
『あ、すみません、高藤志織の携帯では』
「あぁ、そうです。お兄さんですか?私は妹さんの上司で藤倉(フジクラ)といいます。妹さんが社で倒れられましたので」
「倒れた?大丈夫ですか?なんだったら救急車呼んで下さい。俺医者なんで俺の病院言ってもらったら」
「あ、いや 大丈夫だと思います。今、私の家に連れて来て休ませています」
「……」
ん?
妹が私が代わると電話を取り
「すみません。藤倉の妹です。妹さん今よく眠ってらっしゃいますので…はい、大丈夫だと思います。私もおりますので…はい。分かりました。それでは」
電話を切った。
「お兄さん一人のとこに預かるとは言えないでしょう。違う心配するわよ。私がいるからって言ったら安心してたわ」
「……」
「お粥炊いておくわね」
そういや
「俺も晩飯食ってない」
「…何か作るわ」
妹が作ってる間にアイツの様子を