Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
「アイツは?」
妹が寝室から出て来た。
「寝させたわ。ご飯はいらないって。また目が覚めた時にでも食べさせてあげて」
「あぁ」
「私、泊まらなくても大丈夫?」
「あぁ。なんとかなる」
「優しくしてあげてよ…兄さんの大事な人なんでしょう?」
「……」
「フフフ…隠しても駄目。この家に女の人連れて来たの初めてでしょう?それにいくら倒れたからといっても何とも思ってなかったら連れて来ないで病院にほりこむでしょう?それに着替えや食べ物持って来いなんて、兄さんにしてはありえない事ですもの」
「……」
「大切にしてあげてよね」
言うだけ言ってさっさと帰って行った。
相変わらずな奴だ。
――
―
寝室を覗くと、よく眠ってる。
俺…今晩ソファーで寝るのか?
だけどもし夜中にコイツが苦しみだしたらどうする?
ドアを閉めてるから分からない。
やっぱりベッドで寝るか!
横にいたら分かるし。
でかいベッドだから大丈夫だろう。