Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~



静かにそっと隣に潜り込む。

と、

また、しがみついてきた。

また熊五郎か!

水枕から頭が落ちてんぞ。

抱き上げて水枕の上に頭を。

が、

またしがみついて来る。

はぁ~ 仕方ないな。

そっと抱きしめ眠る。

コイツは寝言で

「ぅ~ん、熊五郎…」

どんだけ大事なんだよ、あの熊が!

俺は熊五郎の身代わりか!

だけど寝てる顔は可愛すぎるだろ。

見てたら堪らなくなり…軽く口づけを。

「早く俺のもんになれ」

再び抱き寄せて…

――



ん…

起きたか?

ゆっくり意識が戻ってきたのかだんだん目がドングリ目に。

俺と一緒に寝てることに驚いてベッドを出ようと暴れるし。

本当に世話の焼ける奴だ。

コイツの腕を掴んで抱き寄せて

「寝ろ」

――



暫くして眠った。

寝てる時はガシッとしがみついて来るのに…

起きてる時もこうしてしがみついて来いよ。

頭にそっとキスを。



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