Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
俺の口説き方(その三)
10時過ぎに電話すると、兄貴から連絡があり、そこにいろと言われたらしい。
兄貴の言う事は素直に聞くのか?
なんか面白くない!
――
―
昼過ぎに話を掛けるが…何故か掛からない。
ずうっと留守電のままだ。
わざと無視してるのか!
留守電に
『さっさと出ろ』『おたんこなす』etc目茶苦茶吹き込んで。
って俺…なにガキみたいなことをしてるんだ?
だけど…
まさか、倒れてないだろうな?
――
―
あれから何時間経ったのか。
いい加減に掛けて来いよ!
――
―
BuBuBu
やっと掛かって来た!
聞くと…寝ていたらしい。
って…4時間近く寝てたのか!
はぁ~
心配して損したのと共に脱力感。
仕事があるからゆっくり話していられないが、ひとまず安心だ。
――
―
夕方になって
そういや、晩飯どうするんだ?
何かデリバリーしたらいいか。
何食えるのか…聞いてみるか?
「晩飯どうする?」
『作ってます』
大丈夫なのか?
でも、コイツの手料理も味わってみたい気がする。
「俺の分 あるな」
確認して電話を切って。
さっさと仕事を済まそう。