Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
家に帰って、台所に入ろうとしたら
「大好き」
な、なに?
『大好き』って…
誰に言ってるんだ?
コイツに恋人いたのか?
い、いや、それはありえない。
もしいたら、俺がどんなに無理矢理にでもキスさせたり、泊まるなんてコイツに出来るわけがない。
じゃあ今…告ってんのか?
それも俺の家から
いい根性してんじゃねえか!
「おかえりなさい」
「誰が大好きだって」
コイツ…俺の顔を見てビビってるし。
「兄にお風呂入っていいか聞いてました」
はぁ?
「兄?風呂?」
「まぎらわしいこと言うなよ」
確かに俺のはやとちりだが。
コイツはキョトンと訳分かんないって顔して俺を見てるし。
その顔がまた可愛いらしくて思わず口づけを
――
―
何かきまりが悪くて
「風呂沸いてるか」
「はい」
逃げ込むように風呂場へ。
湯船に浸かり
帰ってすぐシャワーじゃなく風呂に入れるのはいいな。
疲れがとれる。
――
―
上がると何やらいい匂いがする。
そういや腹減った!
まず飯の前に、さっきの罰として俺の髪を乾かすように言うと膨れつつもついて来る。
二度目だというのに、やっぱりコイツの指は震えてる。
一体どこまでうぶなんだよ!
なんかこんなんと結婚して本当に大丈夫なのか?
やっぱり ロリコンか?俺
…って、それはありえないだろ。
俺はロリコンなんかじゃない!