Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
晩飯は肉じゃがか。
久しぶりだな。
味も…ん、美味い。
少し甘めだが美味い。
ん?
俺をじっと見てるし。
てか、俺がちゃんと食ってるか見てるのか。
俺の箸が進んでるのを見てから自分も食い始める。
ちょっと笑顔を見せて…
俺の口に合うかどうか気になってたわけか。
――
―
コイツもしっかり食えてるみたいだし、もう大丈夫そうだな。
飯が済んで後片付けを始めたから
「食洗機使え」
親切に言ってやると
「使い方が分からない」
はぁ~
面倒な奴だな。
「ただで教えるのか?」
この一言に
「私は食事を作った。お風呂も沸かした。そのお礼は?」
生意気にも歯向かってくる。
上等じゃねえか!
ちょっとからかってやっか。
「礼ならベッドでたっぷりと」
この言葉に…固まった。
あたふたして、必死になって言い訳を
俺が抱き寄せて首筋にキスすると…ついに泣きだした。
どこまでガキなんだよ。
でもコイツが泣くのを見るのは初めてだ。
俺の方が焦る。
どうすればいいのか。
泣き止めつっても、泣き止まないし。
しまいに
「泣き止まないと怒るぞ」
その一言にビビって…泣き止んだ。
はぁ~
そんなに俺が怖いのか?
ビクビクと俺から離れ後片付けを
俺はソファーに座り新聞を読んでるが、
ん?
「おかしい」
アイツの呟きが…なにがおかしいんだ?
振り向いて見ると