Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
なんなんだ?
赤くなったり青くなったり首を振ったり自分の頭を叩いたり…
具合が悪くなったのか?
また熱が上がってんじゃないだろうな。
とにかく熱を計らせる。
ピピピピ…
体温計を見て
熱はないようだな。
兄貴から許可もらってるから風呂に入りたいと。
仕方ない。医者の許可取ってんなら…
入っていいと言うと満面の笑みを浮かべて風呂へ
アイツがあんな笑顔を見せるのは、食ってる時と風呂に入る時だけかよ。
ほんと面白くない。
風呂から上がって来て…やっぱり高校生だ。
髪はまだ濡れたまま。
「早く乾かせ」
寝室に追いやって
仕方ない、 乾かしてやるか!
しかし乾かしてやるつうと、また拒否するし。
どこまで逆らえば気が済むんだよ。
この俺が乾かしてやるつってんのに…ありがたがられても断るなんてありえねえだろ。
タオルを取り上げ拭きドライヤーを
――
―
軟らかい髪…
サラサラしてる。
「さ、乾いたぞ」
「……」
ありえねえ!
コ、コイツ…寝てる。
信じられない。
こんな状態でよく寝れるな。
「クッククク…」
呆れて…笑けてきた。
コイツらしいわ。
昼間あんだけ寝てて、また寝るなんて…
まぁ、そんだけ体力が消耗してんだろう。
抱き抱えてベッドに
そういや、俺のベッドで寝るようになって3回目だが…3回とも、俺が抱き抱えてベッドに入れてる。
「早く自分から入って来い」
抱き寄せ頭のてっぺんにキスを落とし俺も眠る。
寝るとまた、しがみついてきた。
ある意味…俺の我慢大会だ。