Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~




――



「熊五郎」

「熊五郎じゃねぇよ」

寝言まで熊五郎か!

目覚めたコイツはまた俺と寝てることに驚いてるし。

「お前、信じらんない失礼な奴だな」

キョトンとした顔。

「髪乾かしてる間に寝てた」

「俺、お前を何回ベッドにほうり込まなきゃいけないんだ」

「なにもする間もなくお前はいつも寝てるし」

ちょっと意地悪く言うと、俺から離れようとじたばたしてる。

それを抱きしめて

「寝ろ」

俺の胸に押し付けて…

暫くは緊張してたようだが、そのうちに眠りについた。

「人の気持ちも知らんと…この馬鹿が!」

今日も長い夜になりそうだ。



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