Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
ピンポーン
ピンポーンピンポーンピンポーン
ピンポーンピンポーン
「はい」
「遅い、早く開けろ」
インターホンの向こうのアイツは固まってる。
まぁ、11時45分…常識的に考えれば人が尋ねる時間じゃないよな。
でも今はそんな事言ってる暇はない。
家に入ると
寝起きみたいな顔。
起こしてしまったようだな。
「荷物纏めたか?」
コイツは「はぁ?」てな顔して俺を見返してくる。
「迎えに来るつったろ」
コイツは時間も遅いし行かないと。
「そうだな」
俺が肯定すると何か訝しげにまた俺を見つめてるし。
「泊まるから」
「……」
「泊まるつってんの。酒飲んでるし車じゃないし」
また固まった。