Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
「ん、忘れ物」
熊五郎忘れてるぞ。
「連れて行くんだろ。寝言で熊五郎ばかり言ってる」
顔が真っ赤になってる。
「どうした? 車呼ぶぞ」
携帯でタクシーを呼び
――
―
暫くして車が来た。
「行くぞ」
荷物を全て持ち
「熊五郎はお前が持て」
熊五郎を押し付け部屋を出た。
車に乗って
「フフフ」
「どうした?」
「い、いえ、なんでも…フフフ」
「気色悪い奴だな」
「すみません」
熊五郎に顔を埋め笑ってる。
なにがそんなにおかしいんだ?
「―に、やって来れ」
タクシーを一旦会社に向かわせる。
「社長…」
「あぁ、車を取りに行く」
夕べ、会食だったから車を社に置いたままだ。
タクシーは会社のビルに着き
「車取ってくっから、此処で待ってろ」
ビルの入口で待たせ、地下駐車場に取りに行き