Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
「前言撤回しようかな」
はぁ?
『前言撤回』って…
「プロポーズはなかったことにして頂けるんですか?」
社長もやっと正気に戻ったか!
「何だ?その満面の笑みは」
思い切り顔をしかめられた。
「誰がプロポーズを取り消すつった?」
「…へっ?だ、だって前言撤回って」
「それは、オフィスで口説かんつった事だ」
ど、ど、どういう事ですか?
え、えっと…
何か社長様が近づいて来てない?
まずい。
椅子に座ってる私は動けない。
絶対不利だ!
「さっきのお前の顔…色っぽかったぞ」
さっきの顔って…いつの顔よ?
社長様の指が私の顎に掛かった。
な、何すんですか?
「し、社長…此処はし、神聖な、お、オフィスです。そ、そんな、じょ、冗談はや、止めて下さい」
「気にすんな。俺が言いつったらいいんだ」
やっぱり…俺様だ!
…って顔が近づいて来るんですけど!